1年半での出戻りトレード経緯 加藤匠馬が中日復帰 バズーカ肩魅力もロッテでは出番減

 ロッテ・加藤匠馬捕手(30)の中日への無償トレードが26日、発表された。今季はわずか24試合の出場にとどまり、出場機会増を求め1年半ぶりに古巣へと復帰する。

 加藤は昨年6月に加藤翔平外野手との交換トレードでロッテへ移籍。8月以降は優勝争いの中で、スタメンに定着していた。「加藤バズーカ」と呼ばれる鉄砲肩で盗塁を阻止。最終的に2位に終わったが守備面で貢献した。しかし、打撃は打率・095、2本塁打、4打点。打力アップを目指し昨年秋季練習では井口監督も時にはマンツーマンで打撃指導を施し今季に臨んだが、今季は打率・111と課題を克服したとは言い難かった。

 さらに今シーズンはドラフト1位・松川が76試合に出場。打力が買われた佐藤都は捕手として63試合に出場するなど、スタメン定着はならずわずか24試合の出場にとどまった。

 来季の正捕手争いは松川、佐藤都に、一昨年の20年には92試合に出場した田村が今季取得したFA権を行使せず残留し正捕手返り咲きを目指している。さらにスタメン定着を目指す柿沼と正捕手争いは大激戦が見込まれる中、無償での温情トレードとなった。

 一方、中日は捕手層に厚みを加える必要があった。今年のドラフト4位で指名した山浅を含め、支配下の捕手は6人。けが人もいることで来季へ不安を抱えていたことから、ロッテで出番が減っていた加藤匠をわずか一年半で呼び戻す流れとなった。

 加藤は「立浪監督を胴上げをすることを目標に、その一つのピースとなれるように頑張りたいと思います」と新天地での活躍を誓った。

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