ソフトバンクが近藤獲得 5球団大争奪戦制した 三笠GM期待大「破壊力ある打線に」

 ソフトバンクは12日、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)を獲得したと発表した。背番号は「3」に決まった。近藤を巡っては、楽天を除き、残留を要請していた日本ハムを含むパ・リーグ5球団の大争奪戦に発展。出来高を含め7年50億円以上の超大型契約でハートを射ぬいた。嶺井博希捕手(31)に続く「FAダブル補強」となり、V奪還へ強力なピースが加わった。(金額は推定)

 ソフトバンクが大争奪戦を制した。FA交渉解禁の11月11日から1カ月。近藤サイドから11日夕方に入団の意志を伝えられた。オンライン取材に対応した三笠杉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「フロント、首脳陣もみんなが来てほしいという熱意が伝わった」とうなずいた。

 残留を求める日本ハムを含む5球団の激戦が勃発していたが、近藤サイドは11月末に西武、ロッテに断りを入れ、12月に入ると、日本ハムにも退団を表明したという。オリックスとの一騎打ちが繰り広げられ、ホークスは最終的に出来高も含めて7年50億円以上を提示したとみられる。三笠GMは「彼は出塁率が高く、大事な場面でしつこい打撃で走者をかえしてくれる。相手にとって嫌な破壊力のある打線になる」と期待した。

 近藤はプロ4年目の2015年に初めて規定打席に到達し、リーグ3位の打率・326を記録。19、20年には最高出塁率のタイトルに輝いた。通算の出塁率は・413を誇る。「出塁率が通算4割を超えている。(打順は)やっぱり1番ですね。1から5番まで打てる」と藤本監督は構想を語っており、ホークスにとって大きな1ピースになる。

 14日に福岡市内で入団会見の予定。背番号は佐々木誠、松中信彦ら歴代の看板選手が着けてきた「3」。3年ぶりのV奪還を目指す来季へ、大きな期待を背負い、「ソフトバンクの近藤」がスタートを切る。

 ◆近藤 健介(こんどう・けんすけ)1993年8月9日生まれ、29歳。千葉県出身。171センチ、86キロ。右投げ左打ち。外野手。今季推定年俸2億5500万円。横浜から11年度ドラフト4位で日本ハム入団。最高出塁率2回(19、20年)、ベストナイン3回(18、20、21年)。東京五輪日本代表(21年)。

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