楽天“魔の金曜日”を象徴 マー4被弾KOから惨劇続き NPB初の屈辱最終借金2に
デイリースポーツ記者の心に残った今シーズンの試合、場面を振り返るオフ企画『一投一打』。楽天担当の滋野航太記者は、田中将大投手(34)がNPB自己ワーストとなる4被弾を浴びて5回7失点でKOされた6月17日のソフトバンク戦(ペイペイ)を挙げた。エースを立てて必勝を期した交流戦明け初戦で逆転負け。V逸の大きな要因となった“魔の金曜日”を象徴する試合となった。
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楽天は今季“ブラックフライデー”に悩まされた。5月13日の西武戦(ベルーナ)からなんとシーズン終了まで、金曜日は19連敗。通算で2勝22敗と金曜日だけで借金を20も作ってしまった。
そんな年間通して苦しんだ金曜日。その中でもっとも印象に残った試合が、交流戦明け初戦となったソフトバンク戦だった。ゲーム差1・5で迎えた2位との首位攻防戦。先発ローテを再編し、大黒柱の田中将をマウンドに送り、必勝態勢で臨んだ一戦だった。
しかし右腕が大乱調だった。初回、柳田に先制ソロを被弾。味方が逆転し、2点リードで迎えた三回は牧原大、グラシアルに2者連続弾を許して一挙4失点。ゲームの流れを相手に渡してしまった。
その後も歯止めがかからず5回を投げ、いずれもNPB自己ワーストとなる4被弾7失点。チームも4-9で大敗を喫した。右腕は「見ての通りです。話にならない」と悔しさをにじませ、石井監督は「今日はどうにもいかなかった」と厳しい表情で振り返った。
この試合で打線は相手先発・千賀に対し六回までに4得点と奮闘。指揮官も「いいアプローチができていた」と振り返る。球界を代表する右腕攻略で、一気に波に乗りたかっただけにダメージの大きい敗戦となった。
初戦を嫌な形で落とすと、勢いに飲み込まれこのカード3連敗。首位から陥落すると、その後も浮上のきっかけをつかめず、ズルズルと順位を下げた。
金曜日の惨劇も響き、最大「18」あった貯金がなくなるNPB史上初の屈辱を味わうなど、最終的に借金「2」で4位フィニッシュ。たらればの話になってしまうが、この1試合を取っていれば、違った景色にたどり着いていたかもしれない。
