佐々木朗希 収穫の侍デビュー 初の札幌Dマウンド&WBC球に苦しむも4回0封

 日の丸を胸に力投する佐々木朗(撮影・西岡正)
 1回を無失点で切り抜け、佐藤輝(中央左)らとナインを迎える佐々木朗(同右)=撮影・高石航平
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 「侍ジャパンシリーズ2022、オーストラリア0-9日本」(10日、札幌ドーム)

 日本は来年3月のWBC1次リーグで同じB組に入った豪州と対戦し、9-0で2連勝を飾った。トップチームでの初登板初先発となったロッテ・佐々木朗希投手(21)は、4回4安打無失点投球。制球に苦しむ場面もあったが、上々のデビューを飾った。

 侍トップチームデビュー戦で、佐々木朗が適応力をアピールした。初めての札幌ドームのマウンド。WBC球にも苦慮して制球を乱したが、4回4安打無失点。最速159キロ。代名詞の三振は2つだったが「いつもと違う緊張感もありましたけど、どうにか四回を投げられました。課題も出たので、そこは今後対応したい」と前向きに振り返った。

 3日に21歳になって迎えた初登板。抜け球も目立ったが、崩れてなるものかとゲームメークした。初回は先頭ケネリーの右前打と四球で無死一、二塁としたが、見逃し三振と遊ゴロ併殺で無失点とした。

 納得の内容ではなかったが、フォークを多投して豪州打線を打ち取った。2安打で背負った四回2死一、三塁では、デールを遊直。「最後の方になっていいボールがいった」。回を追うごとに修正能力の高さを見せた。自軍の監督で侍の吉井投手コーチも「回を重ねるごとに良くなっている印象」と話し、栗山監督も「今日投げて、ボールの滑りを確認してもらい、すごく意味があった」と来春につなげることを願った。

 本戦では大谷、ダルビッシュとともにプレーすることを目標にしており、この日のマウンドへ抜かりなく準備を進めてきた。9月26日のシーズン最終登板後、疲労をしっかり取ってからWBC球を使用しての投球練習を再開。1日にはフリー打撃に登板し、調整を重ねた。

 プロ入り後初の国際大会を終えた。「非常に責任、プレッシャーもあるけど、結果を残していかないといけない。いい準備をして優勝に貢献したい」。来季は日の丸を背負い世界一になる。その誓いに向かって、オフも鍛錬に励む。

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