ヤクルト・内川聖一が笑顔でNPB引退表明「必要とされないとプレーできない」さらば稀代のヒットメーカー

 笑顔で引退会見をする内川(撮影・西岡正)
 引退会見に臨む内川(撮影・西岡正)
2枚

 ヤクルトの内川聖一内野手(40)が28日、神宮球場で会見し、今季限りでの日本プロ野球からの引退を表明した。09年WBCでは世界一にも貢献。通算2185安打を誇る稀代のヒットメーカーが決断を下した。独立リーグなどでプレーする可能性は否定しなかった。

 会見では冒頭「22年間お世話になりました、日本プロ野球の選手として引退を決断しました」と、語った。決断の理由については「プロ野球選手としては、必要とされないとプレーができない。自分がいくらやりたいと言っても、やる場所がないと成立しない。そろそろかなと考えながら、毎年契約を更改してもらう度、そろそろかなと。厳しいと感じましたし、自分はヒットを打つために打撃を作ってきたけど、波の変化に対応できなかったのが正直なところ」と、語った。

 家族には相談せず、自ら決断。「相談はしていないですね。相談したときに、お前が最後は決断するんだって言われる。はっきりさせて連絡すると思っていた。支えてもらった人、両親家族には報告しました」と明かした。

 今後については「父が高校野球の監督。子どもの頃からバットを持っている写真ばかり。野球という物にここまでやってきたので、野球を始めたのは何歳ですか?近づいたら野球だった。40年は野球と関わって生きてきた人生。感謝しないといけない。恩返しできるのかを考えて、自分の人生を作っていきたい。やりたいこととやれることが変わってくる。ありがたい野球人生だった。いろいろな可能性を考えています。またどこかで野球をしたいなと思うかも知れないし、野球に対して恩返しができるようにやっていきたい」と語り、「プロアマ問わず、可能性を探っていきたい。衰えに逆らってやろうと思った。休みをもらいながら、負けないようにと思ってやっていた楽しかった。反骨心はなかったけど。体が今のところ、ばりばり動けるかはわからないけど、2軍でもでれているし、プロアマ問わず、野球に携わってきたい。プレーするかどうかも含めて、わからない。成績を出さないといけない。40歳で野球やっているってすごく楽しい。可能性としては、カテゴリーでもう1回プレーしたい気持ちは持っているけど、わからないです。そういう話があれば、前向きには考えたい。すみません野球が好きなんです」と、独立リーグなどでプレーする可能性も示唆した。

 会見後には同世代の青木宣親から花束が手渡された。

 内川聖一(うちかわ・せいいち)1982年8月4日生まれ、大分県出身。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。外野手。大分工から2000年度ドラフト1位で横浜入団。08年に右打者最高打率・378で首位打者。ソフトバンクに移籍した11年に史上2人目の両リーグ首位打者を獲得し、リーグMVPも受賞した。09・13・17年WBC日本代表。21年にヤクルトに移籍した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス