九州学院 2年生エース直江 目標の完封勝利に「達成出来てよかった」

 完投勝利を飾った九州学院・直江新(撮影・吉澤敬太)
 国学院栃木に勝利し、笑顔を見せる九州学院・村上慶(中央)=撮影・北村雅宏
 9回、国学院栃木・鈴木の併殺で雄たけびを上げる九州学院・村上慶太(右)=撮影・高部洋祐
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 「全国高校野球選手権・3回戦、九州学院4-0国学院栃木」(16日、甲子園球場)

 九州学院(熊本)が痛快なまでの快勝劇で10年ぶりのベスト8入りを決めた。2年生エースの直江新が114球4安打7奪三振の完封。七回には3者連続三振を奪った。直江は「初戦が不甲斐なかったので取り返したかった。変化球が決まり、自分優位に進められた。このピッチングならどこが相手でも抑えられる」と気持ち良さそうに汗をぬぐった。

 打線も初回にヤクルトの主砲・村上宗隆の弟で4番の慶太一塁手(3年)がコンパクトに振り抜き、中前適時打。七回には2死から1、2番の連打で追加点を奪うと、八回には相手守備の乱れもついて追加点を奪うなど理想的な展開だった。

 平井誠也監督は「直江が良く投げた。出来過ぎぐらい。渡辺も相手打者をよく見て、よくリードした」と2年生バッテリーをたたえた。次戦に向けては「リセットしてチャレンジしたい」と話した。

 また直江は「完封は先発投手の目標。それが達成出来たことがよかった。2回戦で、自分が四球などで点を取られて野手のみんなが取り返してくれたので、自分が野手のミス(失策)を取り返すんだと思って投げた」と振り返った。

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