宮城大会ベンチ外 仙台育英・岩崎V犠飛 病気から復活の苦労人が8強決めた

 「全国高校野球選手権・3回戦、仙台育英5-4明秀学園日立」(15日、甲子園球場)

 苦労人のバットが“継投戦”の勝負を決めた。仙台育英(宮城)は初戦の5投手に続き、この日は4投手の継投を展開した中、同点の七回1死満塁だった。今夏の宮城大会ではベンチ外だった岩崎生弥内野手(3年)が、決勝の中犠飛を放った。

 代打で中前適時打を放った四回に続き、「泥臭い打撃を心掛けた」とここ一番で勝負強さを発揮。ただ、この1年近くは病魔との戦いだった。昨年6月には「運動誘発ぜんそく」や「食道裂孔ヘルニア」、「逆流性食道炎」と合併症を患い、1カ月はベッドから動けなかった。

 毎日のように吐き気を催し、万全の状態で全体練習に参加できたのは今夏の6月。代打でのベンチ入りを目指して練習を重ね、甲子園直前でようやく勝ち取った。須江航監督(39)は「涙が出ちゃうくらい努力を重ねてた」と話した。

 チームは3年ぶりの8強入り。武器となるのは投手陣だけじゃない。最後の大舞台に間に合わせてきたヒーローは「率直にうれしいだけ」と苦労を感じさせない表情で喜びを語った。

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