楽天・島内が感謝の一発 石井監督からサプライズプレゼント「自分では買えない」
「楽天4-3西武」(14日、楽天生命パーク宮城)
4番が一振りで流れを変えた。楽天・島内宏明外野手は3点を追う七回、左翼席へ11号ソロを放ち、チームの逆転勝利を呼び込んだ。
相手先発・エンスに無得点に抑えられ、迎えた七回。思い切って振り抜いた打球は左翼席に飛び込んだ。そこまで大きな見せ場はなく、雨の中断もあり、元気のなかったスタンドが一気に沸き上がった。
感謝の思いが詰まった一発だった。先月23日に通算1000安打を達成。そのご褒美に石井一久監督からスニーカーをプレゼントされたという。「トラビスの白いやつ。自分では買えないくらいの金額だと思う。20~30万するんじゃないですか。すごく感謝してます」。
島内は以前、自ら監督にスニーカーを頼みこみ、買ってもらったことはあるが「全然ねだってないです」と今回はサプライズプレゼントで、喜びも大きかった。
結果的にこの一発が打線に活気をもたらした。直後に辰己涼介外野手の2ランで追いつき、八回には浅村栄斗内野手の犠飛で試合をひっくり返した。
負ければ開幕戦以来の借金だったが、チーム一丸で阻止。ただ島内は「貯金どうこう気にしてもプレーは変わらないので、今は自分のできることをしっかりやっていきたい」と冷静に語った。