「楽天４－６西武」（１３日、楽天生命パーク宮城）

　楽天は先発の田中将大投手が、６回１１安打５失点と乱調。打線の追い上げも届かず、３連敗。これで最大「１８」あった貯金が「０」になるというＮＰＢ史上初の屈辱となってしまった。

　試合後、石井一久監督は「最近は主力投手の五回までで大きい失点があるので、どうしても試合がそっちに大きく傾いてしまうのかな」と振り返った。

　田中将は、四回に突如崩れた。１死満塁のピンチを招くと、オグレディに逆転の２点適時打を許す。さらに２死一、二塁から外崎に３ランを被弾。この回６安打５失点とビッグイニングを作られた。

　ここ最近低調だった打線は必死に食らいついた。４点を追う五回には、渡辺佳明内野手が１号２ランを放ち、七回には銀次内野手のチーム３８イニングぶりの適時打で一時は、１点差まで詰めよった。

　指揮官も「何とか攻撃陣がもう１点もう１点というところは意識してくれた」と打線については評価した。

　５月１０日には貯金が「１８」あったが約３カ月でゼロに。西武との対戦成績も５勝１３敗１分けとなり、６試合を残してシーズン負け越しが決まった。

　「今は勝つことが一番大事なので、貯金がどのくらいあるかとかはあんまり関係ないかな。目の前の試合を勝つことで一つ一つ積み重ねなので」と指揮官。もう一度ゼロから再スタートを切る。