オリックス中嶋監督 内野5人シフトに「そんなことしたっけ!?」意図明かさず
「ロッテ8-9オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
オリックスがロッテと4時間超えの死闘を制し、3位に浮上した。貯金は今季最多の「2」。延長戦の連敗を「5」で止め、首位とも2ゲーム差に接近した。
初回に杉本の2ランなどで2点を先制。ただ、先発・山崎福が5回までに3被弾で逆転を許した。しかし、3点を追いかける土壇場の九回に杉本が同点弾。中嶋監督も「起死回生ってやつですね。本当に素晴らしい本塁打だったと思います」とたたえた。
延長に入ると、中嶋監督の奇策が発動する。延長十一回2死一、二塁で代打・菅野をカウント2-2としたところで、中堅・福田を二塁の定位置へ。二塁・大城は二塁ベース後方に移動させた。菅野の打球は三遊間を抜けたが、左翼・中川圭が本塁への好返球でサヨナラを阻止した。
指揮官は“中嶋シフト”について「そんなことしたっけ!?そんなことしてないよ。普通の守備だよ」とニヤリ。「何もしてない」と意図を明かすことはなかった。
延長十二回に相手のミスが絡み、勝ち越し成功。阿部がプロ初勝利を挙げ、お立ち台では「本当に野手の方に助けてもらって、何とかゼロに抑えられての初勝利なのでホッとしてます」と喜びを語った。