中日・笠原 5回1失点粘投 約3年ぶり白星「何とか粘ることができた」

 「中日4-1ヤクルト」(14日、バンテリンドーム)

 約3カ月ぶりの1軍登板となった中日の先発・笠原が踏ん張って5回を5安打1失点。2019年7月28日のDeNA戦(ナゴヤドーム)以来、約3年ぶりの白星をつかんだ。

 「ボールが先行してしまい苦しい投球になってしまいましたが、何とか粘ることができたと思います」

 ヤマ場は2-1の五回2死一、二塁から村上への四球で招いた2死満塁。オスナをチェンジアップで遊飛に仕留め、ピンチを脱出してグラブをたたいた。

 今季は4月2日の広島戦(バンテリン)で初先発した後、左肘痛で戦列を離脱。6月中旬に復帰予定だったが、登板2日前に新型コロナの陽性判定を受けた。「悔しかったけど、前向きに捉えました」と気持ちは切らさなかった。

 初の開幕投手を務めた2019年に不整脈の症状で離脱。昨季の登板はわずか4試合に終わり背水の覚悟で今季を迎えた。「本当に後がない状況。自分の力が100%出せるように」と意気込んだマウンドで結果は残した。最下位脱出へ頼もしい左腕が帰ってきた。

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