侍ジャパン・栗山監督が阪神-広島戦視察 青柳、湯浅、菊池涼、床田らを高評価
「阪神0-3広島」(7日、甲子園球場)
侍ジャパンの栗山英樹監督が阪神-広島戦を視察した。試合前には矢野監督、佐々岡監督から候補選手の現状をリサーチ。阪神では青柳、湯浅、近本、佐藤輝ら、広島では菊池涼、栗林、床田らを評価しつつ、2023年春に予定されている第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表選考について「ギリギリまで、最後の最後まで決めない方がいいなあと思ってる」との考えを示した。以下一問一答。
-試合前に両監督とどのような話を。
「矢野監督ともいろんな阪神の選手の細かい状況であるとか、体のことであるとか。ちょっと、外からだと見えない部分があったので。そういうのもいろいろ聞けたので、すごく大きかった」
-阪神の中で新戦力は。
「やっぱり勢いをつけるためには、スピードのある選手であったり、ピッチャーで言えば、湯浅投手のように、いいボールを投げながら、経験していって、あそこで矢野監督が思いきって成長させるんだと使ってくる中で、成長しているのでね。ここからどのようになるか楽しみですし。しっかり見ていきます」
-青柳はアメリカにはいないタイプだが。
「もちろん。青柳投手の思いとかね。安定感抜群だし、矢野監督とも青柳投手の話はかなり長い間、させてもらいましたけど。本当にしっかりとチームを引っ張っている。何か、外から見ている感じとしては、自分が投げる時だけではなくて、チームのために、というのがすごく感じられるピッチャーなので。そういうタイプのピッチャーはすごく大切だなと思っています」
-広島は五輪を経験した菊池涼、栗林らが今季も活躍。
「特に菊池選手なんかはね、年齢重ねて行く中で今年、すごく元気に見えるんですよね。その確認を今日はできましたし。自分が試合の状況を見させてもらっている通りだなというふうにはあるので。まあ、カープの場合は実績あるピッチャーもいっぱいいるし、非常に悩ましいところですね」
-その中で新戦力でアピールした選手は。
「例えば森浦投手。左の右バッターを抑えられるピッチャーであるとかね。そういうみんなと違う目線で見ている、本当に実務として、勝ちきれるピースとして頑張ってくれる人たちていうのは、ちょっと気になっている部分もあるし。そういうところはしっかり見ているつもりですけど」
-坂倉、小園もいるが。
「そこは本当にポジションなんでね。坂倉選手の打つ能力の高さというのは中継を見ていても分かるし、今日だって内容的には決して悪くないので。小園選手とも今日は話しましたけど、3月一緒にやりたかったなあというのもあるし。しっかり見ていきます」
-キャンプの時にも近本、中野のスピードの必要性を語っていた。
「世界一になるためにやっているつもりなんでね。だから、そこはちょっと最終的にスピードを生かすとなるとこのへんのところに一生懸命やってもらうしかないんで。今日、練習から見てて、近本選手、中野選手、島田選手も含めスピードのある子たちはやはり面白いなというのも見えるし、うーん、考えます」
-佐藤は去年後半苦しんでの2年目。成長は感じるか。
「投手に対する対応というか、相手の術中にはまらないなんか狙い方、打ち方は間違いなくできていて、去年の経験が生きているな、という感じがすごいある」
-佐藤輝は外国人投手にも力負けしない。
「もちろん、そこで勝負するんだったら、そういう何人かいる日本のバッターの一人。そういうくくりでしか見てないから。将来日本の中心になるのは分かってるし、そういう中でポジションを含めてどういう風に考えて行くか。どんどんどんどん分かりくくなっていってる。今回回りながら、元に戻っちゃったなあって。今回に関して(WBC)は一発勝負なんで。ギリギリまで、最後の最後まで決めない方がいいなあと思ってる」
-広島の床田について。
「そこはすごい話したよ。(佐々岡)監督ともそうだし、そこの、途中から行けるのかとか、いろんな適性とかあるじゃない?中の人たちがどう思っているのかとか、床田に関してはすごく話した」