巨人の中田翔内野手（３３）が１４日、川崎市のジャイアンツ球場で行われた１軍練習に合流した。巻き返しに向けて「自分なりに精いっぱいやるだけ。それだけですね」と力を込めた。

　室内練習場で行われた打撃練習ではバットをわずかに短く持って、スイングする場面もあった。１２日にはジャイアンツ球場で長嶋茂雄終身名誉監督から直接指導を受け「いろいろバットの握り方であったり、力量を７割くらいで振るとか、いろいろアドバイスをもらった」という中田。自身の感覚とすり合わせながら、試行錯誤を続けていた。

　長嶋氏の訪問は電撃的だった。中田自身も練習直前まで知らずに驚いたというが「本当にありがたいという言葉だけですし、僕からしたら雲の上のような存在ですし、そういった方にこうやって気に懸けてもらっていることは本当にありがたいこと。本当に身が引き締まる思い」と感謝した。

　今後に向けては「やることは変わらないですし、（増田）陸の状態も今良いですしね。僕が後から行くならしっかりと準備をして、自分なりに精いっぱいやっていけたらいいかなと思います」と語り、前を向いた。