「西武が交流戦、台風の目となるかも」5勝2敗で首位争い 馬場敏史氏の視点

 勝利を喜ぶ西武ナイン(撮影・神子素慎一)
 2回、先制ソロを放った山川はスタンドに向かって「どすこ~い」(撮影・神子素慎一)
 6回、野手陣を出迎える佐藤(撮影・田中太一)
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 プロ野球交流戦が2週目、3カード目を迎えた。ファンにとっては、開幕からしばらくして、ペナント争いにアクセントを与えてくれる楽しいイベントとして定着。一方で各球団は、シーズンを大きく左右する可能性がある真剣勝負だ。プロ野球OB・馬場敏史氏が、ここまでの交流戦から受けた印象、そして今後への見立てを語った。

  ◇  ◇

 例年、交流戦はパ・リーグがセ・リーグを上回る成績を残してきており、特に今季は交流戦前、パの、防御率の良さが目立っていたから、やはり今回もパ有利と予想した人も多いでしょうね。

 同リーグ同士で50試合近く戦っての、交流戦は、そこまで不調のチームは立て直すチャンスだし、勝ってきたところは何とかさらに白星を積み重ねたいと考えます。同リーグの上位チームを直接たたくことができませんから、とにかく目の前を勝っていくしかないのも交流戦の特性ですね。

 ここまでで目立っているのは、西武の頑張りです。春先は新型コロナ陽性者が出るなどする中でも山川が中心となってチームをけん引。源田を欠いても新人の滝沢らがカバーと、いい流れで交流戦に入りました。

 それからも、投手陣の踏ん張りがあり、森も戻ってくるなど、着実に戦力が高まってきており、それがセ・リーグとの戦いに現れています。

 31日の阪神戦でも2-0の完封勝利で、5勝2敗とヤクルト、ソフトバンクと激しい交流戦首位争いを展開しています。この試合でも、2年目の若林が出場選手登録されて即、2安打の活躍と、非常にうまく回転しています。

 ヤクルトは前年度優勝チーム。ソフトバンクはやはり地力がある上、若手もしっかり伸びてきています。もし、西武がその上を行くようであれば、交流戦の台風の目となり、その後のレギュラーシーズンで勢力図を塗り替えるチャンスも大いにあります。

 残り11試合。ここから本格化する交流戦に注目していきたいですね。

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