巨人・中田、初犠打 プロ15年目6245打席目 八回にはトドメ3号2ラン

 「巨人5-2中日」(13日、東京ドーム)

 オレンジとブルーのスタンド両方から大きな、どよめきが起こった。巨人・中田がプロ15年目、通算6245打席目で初の犠打を決めた。

 同点の四回無死一、二塁。大砲がバットを寝かせると、球場内は異様な雰囲気に包まれた。「初めてのバントで緊張しました」。大野雄を相手に初球はファウル。2球目を投前に転がして成功させた。1死二、三塁と好機が広がり、大城の二ゴロで一時勝ち越しとなる1点を奪った。

 大野雄は6日の阪神戦で、9回完全投球で10回を投げて完封勝利。難敵との対戦でベンチが動いた。原監督は「勝つということが大前提。1アウトをあげてでも二塁、三塁にしたかった」と意図を説明。「不慣れではあるでしょうけれど、しっかりと決めたところに価値が出る」と称賛した。勝利に徹し、主力や4番打者でも送りバントを命じる原監督流で流れを引き寄せた。

 中田はチーム方針に従って小技を決めただけではない。1点リードの八回無死一塁。左中間席へ特大のダメ押し3号2ランを放った。4月22日に出場選手登録を抹消され、10日の昇格後初アーチは手応え十分。打った直後に雄たけびをあげた。

 小技と大技で2連勝に貢献。「チームの勝利のために全力でプレーするだけです」。移籍2年目の大砲が、原巨人に勢いをもたらしそうだ。

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