高松商がコールドで松山商を破る プロ注目の浅野は先制の適時二塁打
「春季高校野球四国大会・1回戦、高松商7-0松山商」(23日、JAアグリあなんスタジアム)
伝統校同士の対戦は、高松商が投打に圧倒し8回コールドで初戦を突破した。
初回、1死二塁のチャンスで、バッターは高校通算44本塁打でプロ注目のスラッガー・浅野翔吾外野手(3年)。NPBスカウトが視察に訪れる中、内角の直球に詰まりながらも左中間最深部まで運び、先制の適時二塁打を放った。続く4番・山田一成内野手(3年)にも適時打。さらに2死一、三塁で重盗を仕掛けて3点目。隙のない野球で主導権を握った。
浅野は三、五回と外野フライ。「上からの意識はあったが、こすってしまった」と反省。七回には右横手の投手に対して左打席へ入り、一塁ゴロに倒れた。
投げてはエース左腕・渡辺和大投手(3年)が7回無失点の好投。「終盤はボールが高めに浮いてしまった」と、反省が口をついたが、先発として十分な役割を果たした。
一方、17年ぶりの春の愛媛県を制して四国大会に乗り込んできた松山商は、チャンスは作れど、あと一本が出ない展開が続いた。序盤にはバントミスも連続し、大野康哉監督(50)は「流れを引き戻したいところでミスが出た。まだまだ経験が不足している中で、流れを引き寄せるプレーができなかった」と、試合を振り返った。