「オープン戦、ＤｅＮＡ７－２広島」（３日、横浜スタジアム）

　勢いの勝利ではない。キャンプからの取り組みが着実に結果に出ている。ＤｅＮＡがオープン戦４戦負けなしの３連勝で、練習試合を含めても６勝１敗１分けと好調だ。三浦監督は「今年は違うんだというところを見せないといけない。強い気持ちをみんなが持ってやっている」と言葉に力がこもった。

　野球が変わってきている。打者は走者を一つでも先に進め、走者は一つでも先の塁を狙う。三回に適時打を放った宮崎は「（チームが）いい方向に向いて一つになってやっているかなと思います」と一致団結を強調した。

　今季からチームに復帰した石井野手総合コーチの存在も大きい。指揮官は「キャンプから徹底してやってくれている。尚典（鈴木）さんも、田代さんもいて、うまく横の連携が取れている」とコーチ陣の継続的な指導を評価する。

　談話でも「石井コーチと取り組んだことが結果で出た」と話す選手が多く、意思疎通ができている証しだ。試合後はコーチ陣からのテーマに沿った選手中心のミーティングを行うなど空気と環境も変わってきた。

　開幕カードで対戦する広島には今年既に４勝し「（昨季と）印象は違うというところは見せられたかな」と三浦監督。最下位からの逆襲へ、スローガンのごとく“横浜反撃”態勢が整いつつある。