新庄監督と谷繁氏を結ぶ思い出の2試合「新庄頼むよ、三振でいいだろ?」当時を振り返る

 日本ハム・新庄監督
 涙をこらえ生涯最終打席に向かう新庄=2006年10月
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 日本ハム・新庄剛志監督(ビッグボス)が27日、フジテレビ系「S-PARK」で、元中日監督・谷繁元信氏とのエピソードを明かした。

 同番組の解説者としても出演する谷繁氏は20日に日本ハムキャンプの臨時コーチを務めた。この日の放送ではその後に行われたインタビューの様子が放送され、新庄監督は谷繁氏との現役時代のやり取りを振り返った。

 98年10月8日、横浜(現DeNA)がリーグ優勝を決めた阪神戦、最後の打者となったのが新庄監督だった。新庄監督はこの時の思い出に触れ、当時マスクをかぶっていた谷繁氏から「新庄、頼むよ。もう優勝させてくれよ!三振でいいだろ?」と懇願されたという。重圧と戦っていた谷繁氏の心の声が出てしまった形だが、結果的に新庄監督は三振。谷繁氏は大笑いしながら「ありがとうございました」と当時の感謝を伝えた。

 また06年、新庄監督が現役時代のラストゲームとなった日本ハム-中日の日本シリーズ時代のやり取りも回顧。第5戦、現役最終打席で涙ぐむ新庄監督に対し、谷繁氏がマスク越しに「おい、お前泣いてんのか?真っすぐ行くぞ」と声をかけたという。結果は真っすぐで空振り三振だったが、新庄監督は当時「なんてこの人は心が広いんだ」と思ったとし、「あれって勝ちにこだわってなかったんですか?」と質問。谷繁氏は「こだわってたよ。こだわってたけど流れ的には厳しいなと。最後は気持ち良く終わってほしいと」と、笑顔で語っていた。

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