ヤクルト・マクガフ、またやられた 高津監督のバースデー日本一ならず
「日本シリーズ・第5戦、ヤクルト5-6オリックス」(25日、東京ドーム)
史上初のバースデー日本一はかなわなかった。この日、53歳の誕生日を迎えたヤクルト・高津監督だが、「ピッチャーの踏ん張りが利かなかったというか、あの1点、この1点、どこかで一つのアウトがって所で、もう少し大事にいかないといけない」と険しい表情を浮かべた。
守護神が誤算だった。3点差を追いついた直後の九回。燕党で埋まるスタンドが後押しする中、マウンドに上がったマクガフが、代打・ジョーンズに痛恨の左越えソロを被弾した。無表情で打球を見つめた右腕は第1戦でも2点リードを守り切れず、救援失敗。頂上決戦で苦しい登板が続いている。
それでも指揮官は前を向き続ける。「ピッチャーが踏ん張って、リードを守り切れるようにやっていくしかないと思います」。20年ぶりの日本一まであと1勝。「向こうも負けられない、こっちはあと一つって所のギリギリの戦いになる」と表情を引き締め直した。最後まで選手を信頼して、グラウンドに送り出す。