オリックス・山本やっぱり負けない!6回1失点
「日本シリーズ・第1戦、オリックス4-3ヤクルト」(20日、京セラドーム大阪)
頂上決戦でも負けない男は健在だ。25年ぶりの日本シリーズの第1戦を任されたオリックス・山本は6回5安打1失点9奪三振。レギュラーシーズンで15連勝、CSファイナルS第1戦でも完封勝利。連勝中にビハインドの展開で降りるのは10月16日・日本ハム戦(1点ビハインドから引き分け)以来2度目だが、やっぱり負けなかった。
「全体的にランナーを許しながらの苦しい投球となってしまいました。中盤まではなんとか粘りながら投げることができた」。
立ち上がりは圧巻だった。プレーボール直後の先頭・塩見は146キロフォークで腰砕けの空振り三振。その後も150キロ超の直球を軸とし、三者凡退で好スタートを切った。三回1死一、二塁では、五輪での“戦友”山田、村上を迎えたが145キロを超える“高速フォーク”で二者連続三振。無双状態に入りかけていた。
ただ、頂上決戦の重圧はあった-。際どい球に食らいつくツバメ打線を相手に五回まで95球。「最後、甘く入ってしまった」と、六1死一、二塁から中村に直球を中前に運ばれ先制を許した。それでも、後続を三ゴロ併殺に打ち取り1点でストップ。エースらしく、自分の危機は自分で拭いマウンドを降りた。
中嶋監督は「次しっかり投げてもらいましょう」と期待。どんな形でも役割を果たす、絶対エースだ。