「オリックス２－５楽天」（２０日、京セラドーム大阪）

　天敵・則本昂が２５年ぶりの優勝を目指す中嶋オリックスの前に立ちはだかった。

　１点を追う五回２死から伏見の一発で逆転。一塁ベンチは最高潮に盛り上がったが、救援陣が踏ん張り切れなかった。

　七回は富山が２死までこぎ着けるが、二、三塁から山崎剛に逆転の２点適時打。さらに岡島の中前打を福田がはじく適時失策。慌てて投入した比嘉も浅村に適時二塁打を許し、計４失点となった。

　その裏、２死一、三塁から伏見。スタンドは連発を期待したが三ゴロ。八、九回も元気なく三者凡退に終わった。則本昂の前に今季は６度の対戦で４連敗となった。中嶋聡監督（５２）は「（則本昂は）最後の方はいっぱいいっぱいに見えたんですけどね。それでも捉えきれなかったというところですね」と振り返った。

　２試合連続の失点となった富山はチーム最多の５１試合目の登板。ブルペンを支えてきただけに責めることはなかった。福田に対しても「言ってても仕方がないのでね。なんとかしてもらいましょう」とだけ話した。

　試合のなかったロッテのマジックは１つ減って５。残り２試合。オリックスのマジックは最短なら２４日に『１』、最短優勝は２５日になった。

　指揮官は「何を言ったところであと２試合しかないので全力でやります」と前を向いた。

　◆ロッテＭ５　オリックスが楽天に敗れ、ロッテの優勝マジックは１減って「５」（残り６試合）。最短優勝は２５日。一方、オリックス（残り２試合）の優勝マジック点灯は最短２４日で「１」が出る。この場合の最短優勝は２５日。