負け癖のついた巨人「走塁、軽打も大事という意識を」内田順三氏の視点

 3位・巨人は16日の4位・広島戦に敗れて10連敗。確実視されていたCS進出すら不安視される声が高まってきた。チームの立て直し策はあるか。デイリースポーツウェブ評論家・内田順三氏に聞いた。

 ◇ ◇

 巨人はリーグ優勝がなくなり、少し気持ちが切れているところもあるのだろう。切り替えは難しいが、今の負け癖を排除しなければCSに向けて立て直しはできない。

 ではその負け癖をどう排除していくか。攻撃面でいえば、原監督はパワー野球も必要としていたが、本来は足を使い、多彩なバリエーションを駆使して1点を取っていくのがスタイル。前半はできていたと思うが、10連敗中は盗塁もなし。足でプレッシャーをかけると、打者にとっては配球も読みやすくなる効果も出てくる。こうした積極的な走塁への意識を含め、できることをしっかりやっていくことが必要だろう。

 それと、今年はチーム本塁打数がリーグトップだが、総得点ではヤクルトに及ばない。その要因はヤクルトが四球(リーグトップ479個)をよく選べているということがひとつ。一方の巨人はもっと、状況に応じた打撃を考える必要がある。松原にしても吉川にしても振り切ることは大事だが、得点圏、カウントによっては軽打も大事だということを意識すべきだ。

 今年はFAや外国人の新戦力がうまく機能しなかったが、それでも戦力はある。今年のヤクルトは投手陣には奥川、攻撃面も村上、山田という軸がいる。巨人で頼りにすべきはやはり投手陣では菅野であり、攻撃陣で言えば坂本、岡本、丸。調子が悪くても相手からすれば脅威を与える選手たちだ。こうしたメンバーを軸に、腰を据えてやっていけるかどうかだろう。

 今季の反省は、終わってからすればいい。残り試合を勝つために、全員がもう一度歯を食いしばり、今やれることをやってほしい。

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