車いすテニス金・国枝慎吾が始球式で剛速球 捕手役のロッテ・角中が驚く
「ロッテ-楽天」(7日、ZOZOマリンスタジアム)
プロ車いすテニスプレーヤーで東京パラリンピック金メダリストの国枝慎吾が始球式を行った。
車いすでマウンド前から投球。“元野球少年”の力強い一球は高めボールとなったが、剛速球に思わず捕手役の角中が口を開けて驚いた。打席の荻野がスイングし、客席から拍手が起こった。
国枝は「9歳で病気を患う前までは、根っからの野球少年でした。車いすになってその夢は潰えましたが、今は車いすテニス選手であることを誇りに思っています」とコメントしている。
この日は国枝の出身大学「麗澤大学サンクス・ナイトゲーム for ALL」を開催。登板後、「始球式をさせていただき、非常にうれしい思いです。アナウンスを聞いてスタジアムに入場すると、テニスの試合とは違ったアドレナリンがでてきました。一生の思い出になりました」と語った。
国枝慎吾…1984年千葉県柏市出身。2004年アテネパラリンピックで車いすテニスダブルス金メダルを獲得。東京2020では男子シングルスでパラリンピック通算4つ目の金メダルを獲得した。