日本ハム 斎藤佑樹が涙の2軍戦ラスト登板 三振締めに後輩の清宮も涙を流す

 試合後のセレモニーで花束を受け取る斎藤佑
2軍で最終登板した斎藤佑(代表撮影)
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 「イースタン、日本ハム-DeNA」(3日、鎌ケ谷スタジアム)

 今季限りでの引退を表明した日本ハム・斎藤佑樹投手が、鎌ケ谷のイースタン最終戦でラスト登板。六回からマウンドに上がり、乙坂に対し、5球目の132キロで空振り三振を奪った。マウンドで涙を流した右腕。早実の後輩で一塁を守っていた清宮も涙を流した。

 こん身の5球だった。斎藤の名前がコールされると、客席から大きな拍手。投球前には清宮が駆け寄り、斎藤と言葉をかわした。

 直球の最速は133キロどまり。それでも、故障に苦しみ続けた男が精いっぱい腕を振った。5球目を投げる前には涙が止まらずプレートを外す場面も。客席から「頑張れ」の声を受けて最後の力を振り絞り、外角132キロを投じた。乙坂のバットが空を斬り、打者ひとりで交代となった。

 内野手全員がマウンドに集まり、清宮とハグをかわした斎藤。涙をぬぐいながらベンチへ戻り、ナインの出迎えを受けた。

 早実時代に甲子園のスターとなり、10年ドラフト1位で日本ハム入り。ルーキーイヤーの11年にはこの鎌ケ谷から「佑ちゃんフィーバー」が巻き起こった。この日も収容人数50%の上限で1000人超の観客が集結。思い出の詰まった球場で多くのファンが、斎藤の姿を見守った。

 近年は度重なる故障に苦しみ、今季は右肘じん帯断裂からの復活を目指してきたが、引退を決断。この日でイースタン・リーグ12試合目の登板となった。

 斎藤は1軍では17日のオリックス戦(札幌ドーム)で、引退セレモニーを行う。栗山監督は前日2日、「17日に投げさせる」と明言している。

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