ヤクルト完勝 奥川7回1失点7勝目 2位死守し首位虎と2ゲーム差接近
「巨人2-8ヤクルト」(17日、東京ドーム)
ゲーム差なしで迎えた2位・ヤクルトと3位・巨人との対戦はヤクルトが完勝。首位阪神とのゲーム差を2に詰め、巨人とのゲーム差を1に広げた。
自身初の中9日で先発を託された奥川恭伸投手(20)が、巨人打線を相手に7回を5安打1失点に抑える粘投。この日も四球はなく、プロ入り最多の103球を投げ切って7勝目を挙げた。
初回に坂本に先制適時打を浴びたが、失点はこの1点のみ。その後の無死一、二塁のピンチで岡本を併殺に打ち取った。味方が勝ち越した直後の四回には無死から岡本、亀井に連打を許し一、二塁とされたが、ハイネマンのバットをへし折っての遊ゴロ併殺に仕留めた。
150キロ超の直球に140キロ台のフォーク。切れのいいスライダーも効果的に配球して、尻上がりに調子を上げた。四回の併殺から打者11人連続アウトに仕留める圧倒的な投球を見せつけた。
打線は二回に西浦の左犠飛で同点。四回には先頭の中村が左前打で出塁し、サンタナの左越え12号2ランで勝ち越しに成功。五回は山田の28号ソロで中押しした。
八回にはビッグイニング。巨人4番手・古川から中村の左前打、サンタナの四球、西浦の犠打で1死二、三塁とすると、奥川の代打・川端は敬遠。満塁から塩見が右中間への11号満塁本塁打を放ち、試合を決めた。