巨人・菅野「どうしたらいいか分からない時期も」131日ぶり勝利、苦境を振り返る

8回1安打無失点で3勝目を挙げた菅野=京セラドーム
 原監督(左)から祝福され笑顔を浮かべる菅野(撮影・佐藤厚)
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 「巨人2-0ヤクルト」(1日、京セラドーム大阪)

 巨人先発のエース菅野智之投手が8回108球を投げて内野安打1本に抑え、今季自己最多の8三振を奪う好内容で4月23日の広島戦以来131日ぶりとなる3勝目を挙げた。

 「時間はかかりましたけど何とか自分らしいピッチングができたと思います」。ヒーローインタビューで笑顔を見せた。手応えを問われて「ある程度は投げられましたけど、それ以上に(小林)誠司がうまく引っ張ってくれたのでより楽に投げられれました」と小林のリードも称えた。

 直球は初回に151キロを記録するキレを見せた。内外角を正確に投げ分ける制球力も戻った。六回2死まで無安打に抑える復活の快投だった。外野に飛んだ打球はわずかに3本、8奪三振とゴロの山を築いた。

 「そこらへんのリスクマネジメントはうまくできている。続けていきたいと思います」と狙い通りの投球だったことを明かした。

 菅野はコンディション不良のため2軍で再調整し、8月26日の広島戦で56日ぶりに1軍復帰登板。6回を被安打6、3本塁打を打たれ、5失点で敗戦投手となり、自身ワーストの4連敗を喫していた。

 2軍調整中を「いろんな人がこの登板に携わってくれましたし、自分自身も味わったことの無い経験だったので、どうしたらいいか分からない時期もあったんですが、誰もが順調に最後まで野球人生を歩めるわけじゃないですし、それが自分自身に今、来たんだなと現実を受け止めていました」と振り返った。

 首位をいくチームにとって、大きなエースの完全復活。「まだまだなので、ここから大事な戦いしかないので、1戦も落とせないつもりでマウンドに上がるので、取り返していきたいです」と大黒柱として優勝を導く思いだ。

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