広島新庄 名門・横浜にあとひとつ 九回2死からまさか逆転サヨナラ3ラン被弾

 「全国高校野球選手権・1回戦、横浜3-2広島新庄」(11日、甲子園球場)

 広島新庄は横浜に逆転サヨナラ負けを喫し、春夏通じて初めて初戦で敗退した。新チーム結成時から県内無敗を誇る広島王者は八回まで強力打線を無得点に抑え込んだが、痛恨の逆転サヨナラ3ランに沈んだ。就任2年目の宇多村聡監督(34)の甲子園夏初勝利は来年にお預けとなった。

 まさかの幕切れだった。九回2死一、三塁。直球を左翼席に運ばれた秋山はマウンドでうなだれて号泣した。勝利まであと1アウトまで追い詰めたが、あと一歩届かなかった。宇多村監督は「一球の怖さを感じた試合だった。打った緒方選手を褒めるしかない」と脱帽した。

 試合は広島新庄ペースだった。五回に先制点を挙げ、先発の花田侑樹投手(3年)が7回途中5安打無失点と好投。この日最速の144キロ直球とカットボールを軸に、神奈川大会のチーム打率・469を誇る強力打線を抑え込んだ。その後は甲子園初登板の西井が好リリーフを見せ、九回無死一塁から秋山にスイッチした。指揮官は「思い描いた継投。投手中心によく抑えてくれた」と称えた。

 九回に追加点を挙げたが、無死二、三塁から無得点に終わったことが結果的に勝敗を分けた。それでも、無失策の堅い守りで聖地を沸かせた。

 春夏通じて5度目で初の初戦敗退となったが、強豪相手に接戦を演じたのは今後への糧となった。就任2年目で甲子園夏1勝が来年にお預けとなったことにも「彼らが素晴らしいプレーを甲子園で披露することができて良かった」とうなずいた宇多村監督。悔しさを力に強いチームを作り上げ、全国の頂点を目指していく。

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