阪神・青柳先発も 侍・稲葉監督がキーマン指名「中南米の国はタイミング合わない」

 東京五輪開幕まであと4日-。19日から仙台で始まる最終合宿を前に野球日本代表「侍ジャパン」の稲葉篤紀監督(48)がデイリースポーツのインタビューに応じた。悲願の金メダル獲得へ先発、中継ぎとフル回転が期待される阪神・青柳晃洋投手(27)をキーマンに挙げた。

  ◇  ◇

 -本戦は目前。すでにライバル国の代表メンバーも発表され、NPBでプレーする選手、またはNPB経験者も多数含まれていた。

 「NPBでやっている選手が入ったということは、日本の情報は各チームに流れるということ。そういう意味では丸裸にされている感じはする」

 しかし稲葉監督が気に掛けるのは情報戦ではなく、各国の投手と野手の人数の割合だ。

 「アメリカやメキシコは投手が12人で、1イニングずつ投手をどんどん代えてくる戦い方をすると予想している。そうなると簡単に点数は取れないなと。こちらも先に点を与えないという考え方をしないといけない」

 本戦でのポイントは投手を含めたディフェンス。そこで阪神から選出の2投手がポイントを握ってくる。

 -以前から青柳、岩崎の名前を挙げていた。国際大会にフィットすると注目していたのか。

 「特徴的な2人ですよね。投げ方もボールも。青柳はサイドスローで、打者の手元で変化する典型的なゴロピッチャー。(19年の)プレミア12も高橋礼(ソフトバンク)が投げたが、やはりああいう投手にはタイミングが合ってなかった。特に中南米の国はね。優(岩崎)は腕が遅れて出てくるタイミングが合わせづらい投げ方だし、ボールもスピンが利いていて球速以上に手元の伸びを感じる。やはり初見で打つのは難しいし、1イニングをしっかり任せられる投手だと思う」

 -特に青柳は非常に状態がいい中で本戦を迎える。先発起用も考えているのか。

 「もちろん。最大で6連戦もあるので、その中で先発というのも考えられる。この青柳の使い方はポイントの1つかなと。先発もあるし、先発が早めに崩れた後、ゴロを打たせたい時のリリーフ、いろんなバリエーションで使えるので」

 -今季は制球力が向上して四球から崩れることがなくなった。中継ぎ適性を含め、監督にとっても戦略の幅を広げられる存在では。

 「そういうふうに考えています。中継ぎもやってもらうかもしれないと、建山投手コーチからも話をしている。ただ中継ぎの経験がないので、調整は難しいのではないかなと。その辺はわれわれがいい準備ができる態勢を整える。例えば、なるべく回の頭からの登板というのも考えているし、走者がいるところで絶対にゴロを打たせてほしい場面で投げてもらうかもしれないが、その前段階でいい準備をしてもらえるようにと。そこは、しっかりと考えている」

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