「マイナビオールスターゲーム２０２１・第１戦、全パ４－５全セ」（１６日、メットライフドーム）

　獅子の主砲が強烈な存在感だ。本拠地で開催された２年ぶりの球宴で西武・山川穂高内野手が先制の２点二塁打。“お祭りムード”を高める一打で敢闘賞をゲットした。

　見せ場は両軍無得点で迎えた二回無死一、二塁。全セ先発・高橋の直球を捉えた打球は左中間を破る先制２点二塁打となった。「結果、敢闘賞を取れたので」。同点の八回２死三塁では、ＭＶＰもチラついたが遊飛に。「ビエイラ投手は速くて普通に打てなかった」。それでも一線級投手との対戦を楽しんだ。

　人生初挑戦も試みた。「人生で１回もやったことないので、やってみようと」。四回にセーフティーバントを決行。ファウルにこそなったが、普段見せないプレーで喜ばせた。

　試合前のホームランダービーでは“緊急参戦”で決勝進出。阪神のドラフト１位・佐藤輝とも対話した。「これから、もっとスーパースターになる選手。完全にミーハー（の思い）から」と楽しみ尽くした。気分上々の球宴の舞台だった。