「楽天５－１ソフトバンク」（２５日、楽天生命パーク宮城）

　侍の主砲候補が、豪快な一発をかました。楽天・浅村栄斗内野手が東京五輪を戦う侍ジャパン内定後初となる５号２ラン。「今はチームのことしか考えてないです」と“イーグルス愛”を貫くが、５月１９日・日本ハム戦（楽天生命）以来、約１カ月ぶりの柵越えとなり「今日は久しぶりに脇役から主役になれた」と顔をほころばせた。

　両軍無得点の三回無死三塁の先制機で、石川の投じた内角高めの直球に反応。「難しい球をうまく腕をたたんで打てた」。やや窮屈そうなスイングだったが、フルスイングでコンタクトした打球はあっという間に左翼スタンドに消えた。

　今季もここまで全試合スタメンでチームを引っ張るが「今年はほとんど自分のバットで勝ちにつなげることができていない」と浅村。それでも自身の調子に合わせて試合ごとにバットの重さを変えるなど、試行錯誤を重ねて結果に結びつけた。

　四回には適時打を放ち３安打３打点。チームは２位に再浮上した。主砲の復調を足がかりに首位・オリックスを追走する。