ヤクルト・奥川 孝行星!自己最長7回0封、父の日に満点3勝目

 「ヤクルト2-1中日」(20日、神宮球場)

 ヤクルト・奥川が祈るように、白球の行方を見守った。直後に響いた着弾音。川端の“千金打”に両拳を突き上げ、満点の笑顔がはじけた。「勝利に貢献する投球ができました」。自己最長の7回を投げ4安打無失点で3勝目。耐えて、耐えて、勝った。

 最大の山場は六回だ。2死一、二塁でビシエドを迎える。二塁・山田から「二人で一つ」と鼓舞される中、厳しいコースを攻め、最後は四球で満塁となったが、続く堂上を二ゴロに仕留めた。奥川は「先輩が声をかけてくれて、安心して投げることができた」と拳を握った。

 最高の親孝行になった。「父の日に登板できるので、勝ちを届けたい」と言い聞かせて臨んだマウンド。見事に有言実行の1勝を力投でつかみ、「打線に感謝の気持ちを忘れず、報告がしたい」とうなずいた。

 『謙虚と感謝』-。胸にはいつも父の教えがある。星稜時代、ニュースに多く取り上げられるようになり、何度も投げ掛けられた言葉だった。

 中学時代には父の日にサヨナラ本塁打を放ったことがあっただけに、「打てなくて残念」とちゃめっ気たっぷりに話した奥川。登板前に雨が上がり、差し込む日差しの中で魅せた快投で、首位・阪神とは6ゲーム差。「次回もチームに勝ちをつけられるように頑張りたい」。故郷につながる青空へ、笑顔で誓った。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

野球最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス