ヤクルト・奥川 自己ワースト6失点 今季最速153キロも…
「ロッテ7-4ヤクルト」(8日、ZOZOマリンスタジアム)
どれだけ痛打されても、ヤクルト・奥川は必死に腕を振り続けた。初めて立った敵地のマウンドで、5回を自己ワーストの12安打6失点。「追い込んでから決めきれなかったり、ロッテ打線が甘い球を見逃さず、流れを持ってくることができませんでした」。唇をかみしめた。
初回の3点の援護を守れなかった。1点リードの三回に中村奨に同点ソロ。四回には荻野に適時打を浴びるなど勝ち越しを許した。今季最速の153キロを記録するなど力強さは光ったが、3試合続けていたクオリティスタート(6回以上、自責点3以内)も逃した。
試合後の高津監督は、「全体的に見るとスピードも落ちなかったし、投げるスタミナはついてきたのかな」と成長を分析。さらに「いろいろ経験して、今後も課題を見つけながら進めていく」とさらなる成長を願った。
打ち込まれて見えた景色もある。「自分の持っているものを出して、どれだけできるか確かめたい」。真っ向勝負で向かっていった84球。この悔しさは、いつか必ず奥川の強さに変わる。