ロッテ・佐々木朗、初聖地でプロ初星「甲子園は投げやすかったです」

 「阪神4-6ロッテ」(27日、甲子園球場)

 この瞬間を待っていた。憧れ続けた聖地でのプロ初勝利。ロッテ・佐々木朗はバンザイをして両手をたたいた。「うれしいです。高校時代は来れなかったけど、そういうところで投げることができて、勝つことができてよかった。甲子園は投げやすかったです」。5回を7安打4失点(自責3)。ウイニングボールを手に、19歳らしい笑みを浮かべた。

 高3夏は岩手大会決勝で敗れ、あと一歩で届かなかった。プライベートで観戦したことすらない舞台だ。「初めてだったので、甲子園の雰囲気を感じながら、一生懸命投げた」。思いを噛みしめながらの登板だった。

 力みのないフォームから最速154キロの直球を主体に投げ込んだ。初回は三者凡退に抑えたが、そこはセの首位を走るチーム。プロの厳しさも痛感させられた。二回は佐藤輝に152キロを左前へ同点打され「納得のいくボールを投げられなかった」と悔しがったが、三回は151キロの直球で中飛に。怪物対決は2打数1安打1申告四球と痛み分けだ。

 特別な場所で記念の1勝。「一番は両親に感謝しなくてはいけない。(ボールは)両親に渡したい」。東日本大震災で他界した父・功太さんと、テレビの前で応援した母・陽子さんへの思いがにじみ出た。

 次回登板では、ヤクルト戦で同級生・奥川と対決の可能性もある。「この勝利を1勝で終わらせないようにどんどん積み重ねていきたい」。同世代の期待の星として、成長の歩みは止めない。

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