メジャー注目「バレル率」とは?大谷が意識する「打球の角度」

 米大リーグ、エンゼルス・大谷翔平投手(26)が本塁打王争いを繰り広げている中、にわかに注目されている数値がある。MLBが15年から採用しているデータ解析システム「スタットキャスト」のバレル率だ。

 barrelは「バットの太い部分」を指すが、同システムでは「打球の初速と打球角度の理想の組み合わせ」を意味する。過去のデータ分析によると、初速98マイル(約158キロ)以上、角度26~30度の打球は高い確率で長打、本塁打になるという。『バレル・ゾーン』は初速の上昇とともに角度が広がり、100マイル(約161キロ)の場合、角度は24~33度まで広がる結果が出ている。

 知られている『フライボール革命』はこれらのデータが根拠。当然のことながら、ボールをバットの芯で射抜く技術がなければ、打球速度は上がらない。今季メジャー最速の119マイル(約191キロ)を計測している大谷は、本塁打を語る上で「打球に角度がつけば」というフレーズをよく口にする。メジャー4年目で最高の飛球率33%にも意識が見える。

 今季の大谷のバレル率14・3%はメジャートップ。同システムが採用された15年以降でも最高の数値だ。同指標で上位10人のうち、8人が本塁打部門5傑入りを果たしており、実証性が高いデータとなっている。(数字は23日現在)

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