「ソフトバンク３－１西武」（９日、ペイペイドーム）

　今季初めて４番に入った柳田悠岐外野手の決勝適時打で、ソフトバンクが４試合ぶりに勝利した。同点の七回裏２死三塁で西武３番手・小川から一、二塁間を鋭く破る右前適時打を放った。

　重苦しい雰囲気を吹き飛ばした。この一打がチームにとって２５イニングぶりとなる適時打だった。柳田は前の回にも先頭で二塁打を放って出塁し、甲斐の中犠飛で同点のホームを踏んでいた。こちらはチーム２１イニングぶりの得点だった。

　「塩を握りしめて、自分にかけて清めた作戦が成功しました」

今朝の自宅で、そして球場に着いてからも悪い流れを変えようと実行したという。また、試合前に小久保ヘッドコーチから「今日は４番やから。どっしり行けよ」と声を掛けられていた。

　「これまでも４番を打つことはあったけど、あんまり意識をすることはなかった。今日は自分が打つと、気持ちで負けないようにした。最後は気持ちが大事」

　主砲としての仕事を成し遂げてホッとした表情を浮かべていた。