市和歌山が完封リレーで決勝進出 小園は「全力で」最速150キロで三者凡退2三振

 「春季高校野球和歌山大会・準決勝、市和歌山4-0近大新宮」(8日、紀三井寺公園野球場)

 市和歌山が投手4人の完封リレーで近大新宮を下し、決勝進出を決めた。

 プロ4球団が視察する中、今秋ドラフト上位候補の最速152キロ右腕・小園健太投手(3年)は、九回に抑えとして登板。遊ゴロ、三振であっという間に2死とすると、最後はこの日最速150キロ直球で空振り三振に。「1イニングだけだったので全て全力で投げた。九回まで時間がある中で、しっかり準備できていたと思う」と納得の表情を見せた。

 今大会はすべてリリーフで短いイニングでの登板を続けているが、4月30日の準々決勝後には「もう少し力感を上げていけば150キロも出せると思う」と自信をのぞかせていた右腕。その言葉通り、決勝前に完璧な状態に仕上げてきた。視察した巨人・岸スカウトも「スピードはもちろん、キレも質も着々と上がってきている。真っすぐへのこだわりを感じる」と絶賛した。

 小園だけでなく、先発した宮本勇投手や小畑拓磨投手、淵本彬仁投手(いずれも2年)など、投手層の厚さを見せた市和歌山。決勝の相手は智弁和歌山-和歌山東の勝者で、智弁和歌山となれば現チームでは4度目(市和歌山が3戦3勝中)のライバル対決となる。小園は「智弁は意識する相手ですが、どっちが来ても自分たちの野球をするだけです」と頂点だけを見据えた。

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