中日・根尾 プロ1号は満塁弾 球団日本選手では杉下以来71年ぶり2人目

 「中日8-4DeNA」(4日、バンテリンドーム)

 滞空時間の長い白球がきれいな放物線を描く。通算105打席目、中日・根尾が放ったプロ1号は鮮やかなグランドスラム。「打てなくてもスタメンで出していただいて。今までの打席が生きたのかなと思います」と喜んだ。

 1点リードの三回1死満塁。大貫の投じた2ボールからの142キロを仕留めた。「ファンの期待に初めて応えられたかなと。ホームランの打席をまた再現できるように、長打を打てるように。走りながら『もっと打ちたいな』と思いました」。1号の壁をぶち破るための“集中講義”が実を結んだ。

 4月下旬、根尾に注入されたのはイチロー(現マリナーズの会長付特別補佐兼インストラクター)の練習だ。2009年WBCで与田監督、伊東ヘッドらと共に日の丸を背負った栗原コーチは、イチローが練習で全球、右翼席へ放り込む姿を目の当たりにした。

 同コーチはイチローがタイミングとミートポイントを確認していると感じ取っていた。あれから12年。伊東ヘッドと相談して、根尾にイチローのように「前で打って引っ張ろう」と約30センチ投手寄りに打つことを提案。その成果の表れでもある。

 プロ1号が満塁弾だったのは、2リーグ制となった1950年以降は球団3人目。球団日本選手に限れば同年の杉下茂以来71年ぶり2人目でセ・リーグでは32人目の快挙となる。9日の「母の日」の前祝いとなった一発。根尾は記念すべき1号ボールに「日付を書き込んで両親に贈りたい」とはにかんだ。

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