番長采配的中!「全員で勝ち取った勝利」8戦目にしてヤクルトから初勝利
「DeNA10-2ヤクルト」(1日、横浜スタジアム)
DeNAが大勝し、8戦目にしてヤクルトから今季初勝利を挙げた。本拠地・横浜スタジアムの勝利は4月4日以来で、ホームでの連敗を8(2分けを挟む)で止めた。DeNA・三浦大輔監督は「(本拠地での勝利)本当に久しぶりですね。みんながつないでつないで、リリーフ陣も打線もよかった。全員で勝ち取った勝利だと思います」と表情が和らいだ。
“番長采配”が的中した。同点で迎えた六回。オースティンが安打で出塁し、続く佐野の打球を左翼・青木が落球。無死一、二塁で牧の犠打が投手の前に。これを高梨がはじき無死満塁(記録は犠打と投手の失策。牧はシーズン初の犠打)としたが、宮崎、ソトと連続三振で押せ押せムードが一変した。
ここで指揮官は戸柱に代打・倉本を送り込むと、近藤の初球、156キロを捉え、勝ち越しの2点適時打。塁上で手をたたき、笑顔を見せた倉本は「打ったのはシュートです。チャンスだったので、初球から仕留めると思い、打席に向かいました。いい結果になり、うれしいです」とコメントした。
楽な試合ではなかった。ヤクルトの四回攻撃中に雷が鳴り、選手たちはベンチに下がり中断となった。グラウンドにはシートがかぶせられ、大粒の雨が降ったが、38分の中断を経て再開された。
投手陣も踏ん張った。先発の中川が2回2/3で降板。2死満塁で登板した2番手の国吉がピンチを切り抜け、四、五回と三人で抑えた。その後はエスコバー、砂田、シャッケルフォード、三上の無失点リレーで完璧にヤクルト抑え込んだ。
打線は、オースティンが初回に特大の146メートル弾。1点を追う五回は宮崎の犠飛で同点に追いつき、六回に勝ち越し、七回には打者一巡の猛攻で一気に突き放した。1万5743人の観衆の前で、DeNAが全員野球で勝利をつかみとった。