ヤクルト・田口が地元でうれしい移籍後初勝利 6回1失点「特別な勝ち」

 ヤクルト移籍後の初勝利を挙げ、高津臣吾監督(左)に祝福される田口(撮影・立川洋一郎)
力投する先発のヤクルト・田口=マツダスタジアム(撮影・立川洋一郎)
 7回、代打・ヤクルト・川端慎吾の勝ち越し適時打で生還したヤクルト・松本友(左から2人目)を出迎えるヤクルト・田口(右端)(撮影・立川洋一郎)
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 「広島1-2ヤクルト」(20日、マツダスタジアム)

 巨人から移籍のヤクルト・田口が故郷の広島でうれしい移籍後初勝利を挙げた。

 「特別な勝ち。僕だけの力で勝てたわけではなく、打線が打ってくれたし、中村さんにうまくリードしてもらった。(地元は)一番力が出るし、温かい声援をもらえる」と笑顔で謙虚に話した。

 0-0の四回、1死から四球と安打で一、三塁のピンチを招くと、かつての同僚・長野に中前打を許し、先制点を献上した。六回、中村の右犠飛で同点に追いついてもらうと、その裏、1死二塁のピンチでは、西川を左飛、鈴木誠を空振りの三振に仕留めた。「先制点を与えてしまったが、すぐに反省して。(六回は)気持ちが入って、いい投球ができた」と、普段はマウンド上であまり表情を出さない男が大きなガッツポーズを見せた。

 七回1死二塁で打順が回ると、代打・川端が送られて、降板。その川端が勝ち越しの右前適時打を放ち、勝利投手の権利が転がり込んだ。この1点のリードを清水、マクガフ、石山の勝利の方程式で守り切った。

 移籍後初登板の阪神戦ではKOされたものの、古巣の巨人戦では7回無失点、続く中日戦でも6回2失点と好投しながらも、勝利を手にできなかった。6回4安打1失点5三振の好投で、4度目にして手にした初勝利に「ウイニングボールは家宝にします」と満面の笑みを浮かべた。

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