「東京新大学野球、創価大２－０杏林大」（７日、大田スタジアム）

　最速１５２キロ左腕で今秋ドラフト候補の創価大・鈴木勇斗投手（４年・鹿屋中央）が９回１安打無失点と公式戦初完封を開幕で果たした。「そこまでよくなかった」と最速は１４３キロながら、変化球でほんろう。七回無死から八回２死まで５者連続を含む１３奪三振と圧倒した。

　冬場に磨いた取り組みが実った。精度を高めたスライダー、カーブ、チェンジアップが面白いように決まっていく。「三振も取れたしカウントも取れた」と真っすぐに頼らない投球でスコアボードにゼロを並べた。

　バックネット裏には１２球団３０人超のスカウトが集結する中、上々のスタートを切った。この日は昨年１２月に就任した堀内尊法監督にとって公式戦初陣。重圧をものともせず、「記念すべき初勝利を贈りたかった」とエースとしての役割も全うした。