東海大相模・門馬、親孝行弾 主将急性胃腸炎でベンチ外…監督息子がチーム救った

 「選抜高校野球・準々決勝、東海大相模8-0福岡大大濠」(29日、甲子園球場)

 準々決勝4試合が行われた。東海大相模は、門馬敬治監督(51)の次男・門馬功外野手(3年)が2ランを含む3安打2打点の活躍を見せ、3年ぶりの4強を決めた。30日は休養日で31日の準決勝は天理-東海大相模、明豊-中京大中京の組み合わせで行われる。

 これ以上ない親孝行をかなえた。功の第2打席は二回1死二塁の場面。低めの直球を捉え、左翼席へたたき込んだ。打った瞬間に父・門馬監督も両手を上げて一発と確信する公式戦1号2ラン。ベンチではグータッチで迎えられ、孝行息子は「素直にうれしかった」と感触をかみしめた。

 チームの危機を救う活躍だ。この日未明に主将の大塚瑠晏内野手(3年)が急性胃腸炎となり、ベンチを外れた。苦境にも指揮官の「彼が戻ってくるまでしっかり戦い抜こう」という言葉で結束。副主将の功が主将代行を任され、二塁打が出ればサイクルとなる3安打2打点と躍動した。

 門馬家ではムードメーカーだ。アルプスで観戦した母・七美枝さん(52)は「生まれ持った何かがあるのかな」とほほえむ。幼い頃から東海大相模の選手と触れ合ってきた功。優勝した15年夏の甲子園ではチーム宿舎に宿泊して応援。“お兄さん”たちのマスコットとして、毎試合のようにバスを見送った。

 「他の高校は考えていなかった」と中学時代に決意した親子鷹の道。グラウンドでは父と一切呼ばず、監督と選手として日本一を目指す。昨夏の甲子園交流試合を含むと、2度目の聖地で準決勝へ駒を進めた。次戦は好投手・達を擁する天理。「しっかり準備をしていきたい」。父とともに最後まで戦い抜く。

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