岩手出身の楽天・銀次 被災地からプロ野球選手出す 野球教室開催を約束

 黙とうする田中将(中央)、銀次(同右)ら楽天ナイン
 6回、遊前内野安打を放つ楽天・銀次
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 「オープン戦、楽天8-5ロッテ」(11日、静岡草薙運動場硬式野球場)

 1万5900人の命が奪われる戦後最悪の自然災害となった東日本大震災から11日、10年の月日が流れた。当時を最前線で支えた人、被災者として苦労を重ねた人たちが、野球人として、節目の日を迎えた今の思いを吐露した。

 岩手県普代村出身の楽天・銀次内野手(33)が、被災地出身のプロ野球選手を出すことを目標に掲げた。

 「被災地からプロ野球選手を出す。そうしたら盛り上がる」。プロとして子どもに憧れを抱いてもらうプレーを見せることはもちろん、コロナ禍が終息後には被災地での野球教室開催を約束した。

 プロ6年目だった11年に東日本大震災が発生。楽天一筋16年目を迎えた今も果たすべき役割を自問自答している。震災後は毎年被災地を訪問しており、「今日で10年ですか…。街もきれいになってきていると思う」と復興は実感している。ただ、今も苦しむ人がいる。現場の空気を肌で感じてきたからこそ「人の心はそんな簡単には戻らないと思っている」とも語った。

 プロとして今できることは、野球に取り組む姿勢を見せること。「全力でやっている姿を見て元気になってほしい」。ロッテとのオープン戦では六回2死二塁で、全力疾走で遊撃内野安打。見せるべき姿勢を体現した。

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