巨人 規格外の2mルーキー秋広の魅力と課題 内田順三氏が分析

 身長2メートルの巨人ドラフト5位・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)への注目が集まっている。高卒ルーキーながらキャンプの実戦で結果を出し、1軍に昇格。3日に行われたヤクルトとのオープン戦ではスタメン出場したが、3打席3三振に終わった。秋広の魅力、課題はどこにあるのか。数多くの強打者育成に尽力した内田順三氏(デイリースポーツウェブ評論家)が解説する。(連続写真は上段右から1~4、下段右から5~8)

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 まだまだ線が細く下半身の弱さも感じるが、全体的にバランスの取れたフォームで癖がない。1はどっしりと大きく構え、1から4へ移行した際のトップの位置も素晴らしい。1~4までのところで、あえて気になる点を指摘するならば2。バットのヘッドが一度横になり、頭の後ろに入ってしまっているが、この動きは余計。3で戻っているわけだから、この余計な動きによってタイミングが遅れることにつながってしまう。

 彼の良さは腕を柔らかく使えるところ。身長が高い分、ベースから離れて立っているが、腕回りの柔らかさがあるから実戦では内角球も安打していた。5ではその柔らかさも分かるし、6~8にかけて大きなフォロースルーも魅力がある。打撃フォームは今のところ、2以外はいじるところが見当たらない。

 開幕前とはいえ、1軍で素晴らしい選手の技術や練習を間近で見られることは、彼にとって非常にいい経験になる。ただ、原監督は実力至上主義。このまま1軍でいられるかはオープン戦の結果次第だろうね。開幕が近づくにつれてエース級、1軍クラスがどんどん投げてくる。これまでと違う投手に対してどう反応できるか。もちろん、それも全て今後の財産になる。

 巨人の一塁には中島やウィーラーもいるし、亀井も格が違う。秋広の場合、ベンチに置いておくのであれば将来性を考えてファームで経験を積ませるだろうからね。阿部2軍監督のもと、内転筋を含めた下半身を徹底的に強化してもらえば力強さや飛距離も変わってくるだろう。

 いずれにしろ、2メートルのファーストなら、他の内野手だって送球もしやすい。守備にだっていい面がある。楽しみな素材であることは間違いないね。

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