巨人の戸郷翔征投手（２０）が２１日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、３００％アップの年俸２６００万円でサインした。今季は９勝を挙げてリーグ連覇に貢献したが、惜しくも新人王は森下に譲る形となっただけに、来季は１５勝とタイトル奪取を目標に掲げた。（金額は推定）

　喜びと悔しさをかみ締め、来季への飛躍を誓った。開幕からローテを守り抜き、大幅昇給。「うれしかったし、評価してもらった。釣りが好きなので、釣り竿を買いたい」と笑みをこぼす一方で「新人王を取りたかった思いは強い」と素直な気持ちを明かした。

　優勝争いの重圧の中、勝ち星を積み重ねたが、１０勝を挙げた広島・森下に及ばなかった。新人特別賞を受賞したが、心底、晴れやかな思いにはなれず「表彰式で何らかの賞をもらっていけたら、あそこに立っていた」と振り返る。

　交渉の席で球団からは菅野の去就に関わらず、先発の柱としての期待を受けた。背番号は２０に変更。「素晴らしい選手（がつける）番号。チームとして日本一と１５勝を目指したい」。悔しさをバネに、来季は３連覇とタイトル取りを果たす。