日本ハム・吉田輝 遠い初星…今季4度目の先発、サヨナラ勝ちも笑顔なし
「日本ハム4-3オリックス」(29日、札幌ドーム)
チームの劇的なサヨナラ勝ちにも、日本ハム・吉田輝の表情は硬いままだった。今季4度目の先発登板も白星はつかめず。序盤から直球を軸に、五回まで2安打に抑える好投を見せていた右腕だったが、容赦ない一撃に沈んだ。
「一番やってはいけないこと。悔しい」
そう振り返るのが1点リードの六回。1死から福田、大城に連打を許すと打席にはリーグ屈指の強打者・吉田正。そこまで抑えていた2打席の対戦内容から、あえて投じた146キロの直球を右中間席へと運ばれた。
1球の怖さを改めて感じたマウンド。「ピンチでの集中力が足りない」と反省した右腕だったが、栗山監督は「こっちが求める前に進む姿があった。来週も投げてくれると思う」と次回登板に期待した。