ソフトバンク・岩崎、西武戦で6月の悪夢再び 工藤監督はかばう「僕が悪い」

 「ソフトバンク1-4西武」(24日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクの岩崎翔投手がまたしても西武戦で悪夢を見た。

 八回表だった。ソフトバンクのベンチは1-0のリードを守り切るべく、最強セットアッパーのモイネロを投入した。しかし、6日ぶりの登板で感覚が狂ったのか3四球の大乱調。1死満塁となったところで岩崎が緊急リリーフでマウンドに送られた。

 工藤監督は「コントロールもいいし、フォークボールがある」と起用の理由を説明。押し出し四球のリスクが少なく、三振をとれる可能性に期待をした。岩崎もそれに応えて何とかピンチを乗り切りたい場面だったが、中村への4球目の直球が甘く入ったところを左中間席に完ぺきに運ばれた。中村にとっては通算21本目となる満塁ホームランとなった。

 岩崎は開幕直後だった6月下旬にも西武戦で2試合続けて手痛い逆転の一発を浴びていた。同26日は西武の木村に逆転満塁弾、その翌日には山川に逆転3ランを許した。その不振から今季中盤の大半はファーム暮らし。ファームで結果を残して、10月2日に一軍復帰していた。その後は7試合に登板して無失点に抑えて完全復調をアピールしていただけに、悔やみきれない一球となった。

 ただ、工藤監督は「厳しいところで行かせてしまった。あれは打たれたピッチャーではなく、僕が悪い」は失意の右腕をかばった。

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