「秋季高校野球東京大会・１回戦、早実９－２修徳」（１８日、ダイワハウススタジアム八王子）

　４年ぶりのセンバツ出場を狙う早実が１回戦に登場し、甲子園出場８回を誇る修徳相手に７回コールド勝ちを収めた。主将で日本ハム・清宮幸太郎の弟、清宮福太郎内野手（２年）が４打数１安打１打点の活躍。エースの田和廉投手（２年）も７回２失点の好投を見せた。

　「いや、もうガチガチで…」。１年夏以来の有観客での公式戦に清宮は緊張していた。初回の１打席目は見逃し三振。三回の１死二、三塁では外角のボール球に泳がされながらも中前適時打を放ったが、「あれも本当は振っちゃダメなんですけど、食らいつきました」と頭をかいた。

　それでも２度のビッグイニングを作り、終わってみれば圧勝。エースの田和も「少しずつ状態が上がっていった」と７回を投げ抜き、約１０００人の観客がつめかけた中で堂々たる投球を披露した。

　和泉監督も「投打の要」と信頼を寄せる２人の活躍もあり、名門が順調な滑り出しを切った。