カープ元育成選手の山中達也氏、香川県初の身体障がい者野球チームの設立へ奔走

 元プロ野球・広島育成選手の山中達也氏(31)が、香川初の身体障がい者野球チームの設立へ奔走している。

 「ケガで野球を夢半ばで諦めてしまった方、障がいを抱えながらでも野球をしたい方々は絶対にいると思う」。現在は丸亀市体育協会職員として、同市のレクザムボールパーク丸亀の責任者を務める山中氏は熱い思いを語った。

 自らの大けがの経験が活動の動機の一つだ。10年に広島を自由契約となり、翌年四国ILpの香川に加入したが、8月、海に飛び込んだ際に首の骨を粉砕骨折。一時は首から下が動かない状況から、リハビリによって香川の練習生として再契約できるまで回復した。

 この体験から身体障がい者野球に興味を持ち始め、四国で香川にだけチームがないことを知った。2年ほど前から丸亀市体育協会を中心に、徳島県と拠点とする徳島ウイングス代表の西上勝氏らの協力を得てチーム設立へ目指してきた。

 今月31日の午前10時から、レクザムボールパーク丸亀で体験会を開催。現在、参加者を募集している。身体障がい者野球に興味があれば年齢や性別は不問、健常者の参加も可能だ。「始まりは野球だが、これが自分のやりたいスポーツを見つけるきっかけになれば」と、山中氏。問い合わせは丸亀市体育協会。TEL0877-35-8200、メールはm-bp@juno.ocn.ne.jpまで。

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