オリックス・増井 1467日ぶり先発星「恩を何倍にもして返したい」
「オリックス5-0西武」(30日、京セラドーム大阪)
オリックス・増井が先発転向3試合目でついに初勝利。先発では日本ハム時代の16年9月24日・楽天戦以来、1467日ぶりの勝利となった。
毎回のように走者を背負いながらも得点は与えなかった。勝利投手の権利がかかる五回は2死から連続四球でピンチにスパンジェンバーグを145キロで空振り三振に斬った。
「リリーフだったりプロ野球で長くやってる経験が生きてるのかなと思います」
昨季は守護神でスタートしながらその座をディクソンに譲った。オフには首脳陣から先発転向を打診されたが抑えにこだわった。だが、開幕から不調で2軍落ち。「あのままシーズンが終わってもおかしくなかった」と振り返る。
そんな中での先発転向。投球フォームもセットからワインドアップに変え先発仕様に。そして結果を出した。
「いつかはリリーフではキツくなるときが来ると思っていた。そのときなのかなという感じですね」
リリーフへのこだわりは捨てた。「恩を何倍にもして返していきたい」と36歳のベテランは誓った。