桐生第一・工藤ジョエル「甲子園、やばかった」憧れの兄追い駆け抜けた初聖地
「高校野球交流試合、明石商3-2桐生第一」(16日、甲子園球場)
「甲子園、やばかったよ」
憧れの兄に笑って報告ができそうだ。
ガーナ人の父を持つ桐生第一の工藤ジョエル外野手(3年)は、兄・ナイジェル(18)の後を追い野球を続けてきた。小中と同じチームでプレーし、高校も同じ桐生第一を選んだ。
新型コロナの影響で休校期間中は、同じく大学で練習ができず帰省していた兄と、キャッチボールやティー打撃で体を動かした。甲子園交流戦に向けて「落ち着いてプレーしてこいよ」という言葉をもらったという。
昨年のチームで主将を務めた兄と同様、チームを引っ張るムードメーカーだ。練習中にミスが続き皆が声が出なくなれば「バカになるというか、『ウエーイ』とか声を出して」盛り上げ役を買って出る。チームメートは「天然でいじられキャラ」と声をそろえた。
明石商・中森を相手に無安打に終わったが「すごいっす。でかいというか。ふわふわした気分でした」と初の聖地を夢見心地で振り返った。今後は兄とは違う大学へ進学する予定。夢であるプロ野球選手を目指し、初めて兄と違う道を進む。
◆工藤ジョエル(くどう・じょえる)2003年3月31日生まれ、17歳。東京都出身、172センチ、75キロ、右投げ左打ち。小3で野球を始め、江戸川ダイヤモンドボーイズに所属し、中学では江戸川ボーイズで外野手としてプレー。50メートル6秒5。英検準2級の資格を持つ。
